目標があったから、練習が嫌いになっちゃった…

そろばんを始めたばかりのときは、まわりは上手は生徒がたくさんです。

始めた時期も人それぞれなので、自分より年下の子のほうが級が上、ということもよくあることです。

また、力が伸びる時期も人それぞれです。

それなので、(先生からすると)他の子と比較することにあまり意味はないのですが…。

 

 

最近、そろばんの練習を嫌がるようになった子(Aくん)がいました。

話をいろいろ聞いてみると、どうやら同じ学校、学年の子(Bくん)が関係しているようです。

そろばんを始めたのは、Bくんが3年以上前なので、当然、実力差があります。

Aくんは今まで、比較的順調に進級を続けてきていましたが、今の級で少し停滞しています。

Bくんくらい上手になるには、どれくらい練習しないといけないか。

Aくんは練習を続けてきたことで、それがなんとなくわかったようです。

その結果、「がんばって追いつこう」が「がんばっても追いつかない」に変わってしまったようでした。

他の子を意識することで上達することも多いですが、逆効果になることもあるのですね…。

 

「がんばっていれば、いつか必ず追いつくよ」と言っても、何年先になるかわからない目標ではやる気も起きませんよね。

Bくんも一生懸命練習を続けているので、追いつける保証はありませんし、Aくんだってそれは感じているはずです。

そうなると考えないといけないのは、別の切り口からモチベーションを上げる目標を用意すること。

Aくんも、このまま教室に来て練習を続けても楽しくありません。

さて、どうやって持っていこうかな…。

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